シマノEスポーツバイク欧州視察ツアー

世界のSHIMANO

自転車部品メーカーとして世界最大規模のSHIMANOさん。
スタートは釣り具ではなく自転車のフリーホイールから。
SHIMANOは釣り具のブランドだ!!という人も多いが、売上高3000億円以上のうち釣り具の売上は2割ほど。
釣り好きな人なら聞いたことがあるブランドGloomisの釣り竿も実はシマノの子会社って知ってた?
先日その世界のSHIMANOさんが企画したEスポーツバイク欧州視察ツアーにてオランダとドイツに行ってまいりました。

ゼロエミッション車(ZEV)化への移行

せっかくならばゆっくり巡りたいオランダ&ドイツの旅ですが、今回はスケジュールぎっしりの弾丸ツアー。
しっかりアンテナ立てて色々と吸収してきました。
9月1日(日)夕方博多→関西国際空港に移動(3時間)夜は仲間とまじめに会議。
翌朝7時半に関空集合。そうそうたるメンツと共に空路オランダへ12時間の空の旅。
2020パリルーベと映画4本を鑑賞するとアムステルダム・スキポール空港に到着。長かった!

オランダ寒いやん。
そして目に映るタクシーはすべてテスラ(高級電気自動車メーカー)という事に驚いた。その数20台以上。
実は200台近くのテスラタクシーが稼働しているらしい。
環境への意識レベルが高いのは有名な話だが、オランダは2025年にはガソリン車、ディーゼル車の販売禁止となる模様。さらにプラグインハイブリッド車も販売禁止。2030年にはアムステルダム市内でのガソリン車やディーゼル車など化石燃料で走る自動車の走行をすべて禁じることを決めたというからびっくりだ。ebikeの視察に来ていきなりゼロエミッションにアクションするオランダを目の当たりにすることとなりました。そらebikeも売れるはずだ。

ファルケンブルグ

アムステルダムからシマノエクスペリエンスセンターがあるファルケンブルグまではバスで約3時間。
ファルケンは鷹、ブルグは城という意味。その昔鷹狩りをするために城を築いたとか。
到着すると古城の脇にあるレストランで夕食。日本時間にすると深夜4時。何時間起きてるんだろ。笑
ロコビールはうまかった。
ここファルケンブルクは、オランダ・ドイツ・ベルギーの三国が交わる国境間際にある、資源に恵まれた小さな町。
洞窟で開催されるクリスマスマーケットが有名とのこと。今回は時間がなく洞窟の入り口までしか行けませんでしたが町のいたるところに洞窟の入り口がありました。約2000年前にローマ人がマール石を採掘するために作られた洞窟のようです。ちょっと行きたかった。。。

近くにはアムステルゴールドレースで有名なカウベルグの坂があったので朝のランニングで走ってきましたよ。

シマノエクスペリエンスセンター

シマノエキスペリエンスセンターは、シマノが設立したコンシューマ向けの体験施設。
今年の4月にオープンしてすでに8万人もの方が利用されているというからびっくり!
ここにはおしゃれなホテルも併設されていてゆっくりと様々な体験をすることができます。
バーチャルで楽しむ自転車や釣り体験、さらにはVRを使ったダウンヒル体験もありました。
もちろんリアルで楽しむebikeのレンタルサイクル、フィッシング用の池などもあり私の滞在中にすべてを体験することはできませんでした。

ebike試乗

いよいよebikeに試乗です。
シマノエクスペリエンスセンターで30台以上のebikeを準備してもらい、ファルケンブルグから30キロほど走ってきました。


※たまたま同じウエアとなった四国の仲西さんと神戸の生駒さん。

日本規格のebikeとは違い約25㎞まで加速する仕様。のんびりとしたこの町にはちょうど良い感じでしたが日本の街中で乗るにはちょっと危険かも。

車道と歩道、自転車道がうまくデザインされとても走りやすい環境。
自転車道のほどんどが相互通行可能な感じでしたが自転車のマナーが周知されていてどこも気持ちよく走ることができました。
ちなみにオランダは山の無い国でも有名。オランダ本土の最高標高地点は322m。
クライマーはどこでどうやって練習しているんでしょうね。

自転車道とスクーターは同じ空間を共有しています。

信号にも自転車マークあり。

車道とは別に自転車専用道路があるパターン。

車道の脇に自転車通行レーンがあるパターン。
街中では実用車が多く郊外ではスポーツバイクの乗車率が高かったですね。平日にもかかわらず郊外では多くのサイクリストに遭遇。週末と勘違いするほどでした。

こんなカーゴバイクも町にあふれています。
自転車で運べるものは自転車で!という感覚のようですね。

アムステルダム市内の駐輪状況。現地の人にヒアリングすると盗難、放置自転車、違法駐輪はやはり問題となっているようですね。とにかく自転車の数がハンパなく多い。近距離移動はすべて自転車。雨の日も自転車。そんな雰囲気でした。
シマノさんの話によるとオランダの自転車販売台数の40%はebike。
もうそんな時代に変化しているんですね。数字的には完全にebikeにシフトしています。
ゼロエミッションの流れも影響しているかもしれませんが、おじちゃんもおばちゃんも普通にebikeで乗っていましたよ。

後編のユーロバイク編へつづく!!

岩崎正史 この記事を書いた人
岩崎正史