毎年梅雨が待ち遠しくなる理由

数日前、台風の影響もあり3日ほどの長い雨に見舞われたのは、
ご記憶にも新しいところではないでしょうか?

雨ニモ負ケズ風ニモマケズ。

タフなツーキニストはそんな言葉を抱き悪天候下でも自転車で職場へ出動。
自転車も悪条件下での使用を続けると部品の磨耗も進み、いつしか故障という
かたちを以ってライダーへ体の不調を訴えてきます。

先日も具合が悪いのだよ、と一台のバイクがオーバーホールの為、弊店へ入院。
今回はボトムブラケットと呼ばれる部分の作業をご紹介です。

 

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クランク周りが部品の磨耗でガタガタに。今回は軸周りからまるっと交換して
さらなるスペックアップを図ろうというオーバーホールにプラスアルファの案件。

さぁ、さっそく弊社が誇るテック班による分解です。
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↑今日までオーナーを職場まで送り届けた証。お疲れ様です!
 今からピカピカになっていくのでとくとご覧ください。

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↑まずは下準備です。フレームのねじ山をきれいにさらっていきます。
 フレームのあちこちから入った水やほこりでねじ山も酸化しているので
 あらかじめきれいにねじ山を立て直します。


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↑これだけ削れました。分かりやすくいえば汚れをこそぎ落とした様な感じです。
これをさらに洗浄すると。。。

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↑こんなかんじにねじ山が復活。
今度はフレーム側面の面をきれいに
さらって垂直を出す作業に移ります。

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↑こういったスペシャルツールを以ってフレームを切削していきます。
 切削とは言っても表面をきれいにさらうだけです。まさに皮一枚。

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↑切削作業の施工後ですピカリーン!とアルミ地が光ります。
 このピカピカ面に我々メカニックはメロメロです。

そして新しいボトムブラケットを取り付けます。

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↑ヘッドセットの王様とも呼ばれるCHRISKING謹製のボトムブラケット。
 きちんと下ごしらえを行ったフレームに取り付けるとさらにスルリと
 至極の回転を見せてくれます。

オーバーホールの際にはこういった部分の組なおし作業も行っております。
部品交換を伴わずとも、組みなおすだけで調子を取り戻すことができる事も
あります。

相棒の体調不良には正屋という処方箋が一番の特効薬。
なんといっても自転車のお医者さんですから。

日本列島梅雨シーズン。梅雨に入ると晴れ間が見える。(笑)
ということで、毎年この時期に愛車のオーバーホールをするってのはいかがですか?
梅雨の間にマシンをしっかりと仕上げておけば夏のライドは安心です。

オーバーホール後のマシンは、息を吹き返したように
各部しっかりとお仕事してくれますので最高ですよ。

春までガンガン乗りまくって梅雨の間にドッグイン!
毎年梅雨が待ち遠しいってのもいい感じ。
梅雨よ来い! 夏よ来い!

 

岩崎正史 この記事を書いた人
岩崎正史